葉酸サプリと薬

葉酸サプリに含まれている成分と薬の相互関係

葉酸サプリと薬を併用する場合、飲み合わせに気をつけなければならない薬があります。

 

葉酸サプリには葉酸の他に鉄分・カルシウム・ビタミンB・ビタミンCが含まれているものが多くありますが、それぞれの成分と飲み合わせに注意しなければならない薬が存在します。

 

成分ごとに気を付けなければならない薬剤をまとめたので自分が飲んでいる葉酸サプリの成分と照らし合わせてチェックしてみてください。

 

 

 

葉酸

・抗てんかん薬:フェニトイン(アレビアチン)、フェノバルビタール(フェノバール)

 

妊娠中、抗てんかん薬を服用していた女性で葉酸の血中濃度の低下が見られたとの報告がある。一般に妊娠している女性(妊娠を希望している女性)は、サプリメントを活用して葉酸を積極的の摂ることが推奨されるが抗てんかん薬を服用している場合は医師の指導を受けるようにすること。

 

・プロトンポンプ阻害薬:オメプラゾール(オメプラール)、ランソプラゾール(タケプロン)
・H2ブロッカー:ファモチジン(ガスター)、シメチジン(タガメット)
・制酸薬:乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム(マーロックス)、沈降炭酸カルシウム
・テトラサイクリン系抗生物質:ドキシサイクリン(ビブラマシン)、ミノサイクリン(ミノマイシン)
・ニューキノロン系抗菌薬:ガチフロキサン水和物(ガチフロ)、ノルフロキサシン(バクシダール)
・ビオホスフォネート系成:アレンドロン酸ナトリウム水和物(フォサマック)、エチドロン酸ニナトリウム(ダイドロネル)、ミノドロン酸水和むつ(ボノテオ錠)、リセドロン酸ナトリウム水和物(ベネット)、甲状腺ホルモン剤

 

鉄はいないの酸性度が低下すると吸収されにくくなるといわれている。ヘム鉄は吸収されやすい性質をもち、PHの影響を受けないともいわれるが、念のため同時に摂取することはさけるようにすること。

 

鉄とテトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗菌薬、ビスホスフォネート系製剤は難溶性の※1)キレートを作りやすく、同時に摂ると鉄・薬剤ともに吸収が阻害され、十分な効果が得られなくなる。併用する場合は同時摂取は避け、2〜3時間、間隔をあけるようにする。

 

※1)キレートとは科学において複数の配位座をもつ配位子による金属イオンの結合のことをいう。

 

カルシウム

・テトラサイクリン系抗生物質:ドキシサイクリン(ビブラマシン)、ミノサイクリン(ミノマイシン)
・ニューキノロン系抗菌薬:シプロフロキサシン(シプロキサシン)、トスフロキサシン(オゼックス)

 

カルシウムはこれらの薬剤と難溶性の※1)キレートを作るため、両者の吸収が低下する。併用する場合は2〜3時間ずらして摂取するようにすること。ニューキノロン系抗菌薬はシプロキサシンなどは牛乳との併用でも吸収低下が認められるものがあるので注意が必要。

 

ビタミンC

・アセタゾラミド:ダイアモックス、炭酸脱水酵素阻害薬

 

ビタミンCha単独でも大量摂取によって尿中へのシュウ酸の排泄が増加し、欠席の形成が促進されることが知られている。アセタゾラミドを服用している場合は1日600〜800mgのビタミンCでも腎結石がみられたと報告がある。

 

 

葉酸と抗てんかん薬の関係性

葉酸は、核酸(DNA,RNA)やアミノ酸の合成に不可欠で細胞分裂、増殖が活発に行われて胎児にとって重要な栄養素です。

 

食品からの摂取に加えてサプリメントから一日0.4mgの葉酸を摂取すれば神経管閉鎖障害の発症シルクが提言することがわかっています。

 

ただし、先天性異常の多くは妊娠10週以内に発症しますが、中枢神経系のは妊娠7週未満に発症するとされていますので妊娠がわかって母子手帳を受け取ってから飲み始めても遅いのです。
このことを知ったうえで医薬品と葉酸の関係性について考えてみます。

 

抗てんかん薬を服用している女性からは高い確率で奇形を持った赤ちゃんが生まれることが知られており、これについては、薬による葉酸欠乏が関与しているといわれています。

 

また葉酸の欠乏はホモシステインの増加を伴い、これが動脈硬化のリスク因子となります。

 

このことから、妊娠中に限らず抗てんかん薬を服用中は葉酸を摂取することで予防につながると考えられています。

 

また関節リウマチや白血病などの治療に用いられるメトトレキサートは医師の判断でその副作用の軽減のために葉酸の摂取を支持されることがあります。